神戸・王子動物園で去年死んだジャイアントパンダ「タンタン」の剥製が26日朝、中国側に返還されました。
■メスのジャイアントパンダ「タンタン」 神戸市が約730万円かけ剥製と骨格標本を完成
メスのジャイアントパンダ「タンタン」は、2000年に中国から王子動物園にやってきました。
阪神・淡路大震災で傷ついた人々の心を癒し愛されてきましたが、去年3月31日に国内最高齢の28歳で死にました。
中国側との契約でタンタンの死後でも返還することが決まっていて、ことし3月までに神戸市がおよそ730万円かけて、剥製と骨格標本を完成させていました。
■タンタンの剥製などは26日朝中国に到着
王子動物園によるとタンタンの剥製などは25日、関西国際空港を出発し、26日朝中国に到着したということです。
今後は中国ジャイアントパンダ保護研究センターで保管され、研究などに活用される予定です。
剥製については一般公開も検討されていましたが、王子動物園は「タンタンの追悼事業は終了しており、剥製を見ることで悲しみが生じてしまうのは不本意」などとして中国側との協議の結果公開しないことが決まったということです。