アメリカ・テキサス州のサンアントニオ市の高校生らが先日、姉妹都市を結ぶ熊本市などを訪れました。和菓子作りに挑戦するなど日本の文化にふれたアメリカの高校生を取材しました。
 
【SOS 代表生徒 マーレン・チャベス・ルアさん】
「この機会に深く感謝する、近い将来、熊本から生徒をサンアントニオでお迎えし、
(熊本が私たちにしてくれた)優しさとおもてなしを返したい」

6月17日、大西熊本市長を表敬訪問した一行。

熊本市と姉妹都市を結ぶアメリカ・サンアントニオ市の高校生ボランティア団体『SOS・Studentsof Service』のメンバー約40人です。

この団体は、生活困窮者への支援などボランティア活動や海外訪問を通じて地域社会に貢献できる人材の育成を目指していて、熊本への訪問は2018年以来、7年ぶりです。

【大西市長】
「滞在中、みなさんいろんな物を食べられたと思いますが何かおいしいものはあった?」
【生徒たち】
「馬刺し」「生魚、寿司」「唐揚げ!」
【大西市長】
「(英語で)僕も唐揚げ好きです」

6月15日から4日間、熊本に滞在した一行は日本の文化に直に触れてもらおうと
熊本市が用意した〈和菓子つくり〉に挑戦。

お茶の席で出される特別な和菓子、〈上生菓子〉を作りました。
まずは、講師を務めた南区川尻にある『菓匠たてやま』の立山 學さんがお手本を披露。白あんをベースに練り上げた生地に手を加え、「桜」や「みかん」など見た目も美しい〈上生菓子〉を次々と生み出します。

【藤原 果林記者】
「生徒たち、和菓子を作ることは初めてだということですが先ほどから手先を器用に使ってみかんの形を表現しています」

『みかん』は白色の生地をオレンジ色の生地で包んで皮をむいた状態を表現しますが、難易度が高く苦戦する生徒の姿も…。

【生徒】
「ううう~…」
【藤原】「みかんどのように進んでますか?」
「間違えて白い部分を(オレンジ色の)上に乗せちゃった…」「見た目はそこまで悪くないけど…」

講師の立山さんがユーモアを交えながら生徒一人ひとりにアドバイスを送ります。

【立山さんの指導の様子】

生徒たちはおよそ2時間かけ〈上生菓子〉を完成させました。

【生徒】
「すばらしい芸術だと思う難しいけれど立山さんのおかげでなんとか形にできている」
【生徒】
「(和菓子作りは)好き、すごく好き。とても楽しいし、この場にいれることが幸せ」
【生徒】
「(教えてくれた)立山さんは聡明で面白かった。いい先生は面白くあるべき」

【生徒】
「和菓子作り、楽しい!」

和菓子作りを満喫した生徒たち。その後、熊本市の繁華街に繰り出しこの日、最後の目的地『くまモンスクエア』へ。くまモンは残念ながら不在でしたが、本物そっくりのぬいぐるみと一緒に写真撮影したり、大型スクリーンに映し出されたくまモンと
ダンスをしたりして楽しい時間を過ごしました。

【生徒】
「くまモンのチーズケーキを買います。くまモンはすごくかわいい。Tシャツも買った」

【団体の役員 アミール・サマンディさん】
「(この経験は生徒たちに)とても力強い影響を与えると思う。なぜならば生徒たちはそれぞれ異なる背景や経験を持つから。今まで飛行機に乗ったことがない生徒もいればサンアントニオやテキサス州から一歩も出たことがない生徒もいる。熊本を訪問すること、サンアントニオを代表して市長を訪問することは(生徒たちにとって)一生忘れない、大変名誉な出来事」

今回、初めて熊本を訪れたアメリカの高校生たち。和菓子作りなど日本文化の体験は
かけがえのない思い出となったようです。

テレビ熊本
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