ツイセキです。
観光客が船を降りた後の移動手段が課題となっている広島県江田島市。
その解決の一手を探る実証実験が始まりました。

【辰已キャスター】
「江田島市のフェリーや高速船の発着する港ですが、見慣れないモビリティ、乗り物ですね。みなさん、いま説明を受けていますけども、あちらでもバイクのような小型車のようなこれが市内の乗り物として適しているのか確認しているようです」


「ああ~すごい…シンプル」

【船会社の担当者】
Q:乗ってどんなこと確かめたい
「安全性とどれくらい揺れるのかとか考えながら乗りたい」

江田島市で行われたのは島内ではまだ見慣れない『新たな乗り物』の試乗会…。

【江田島市商工観光課・松本大樹 主任主事】
「江田島市の来島手段としてフェリーで来られる方が多いが、港からの二次交通が課題となっていて、新しい移動手段の確保と新しい観光体験の提供を目的にしている」

現在、市内の港からの移動手段として路線バスやタクシーのほかレンタサイクルやカーシェアがありますが、便数や設置台数には限りがあります。

今回は江田島市と瀬戸内海汽船などが国の補助事業で実証実験、港に設置されたスマートモビリティがどれほど観光客の移動を手助けし、周遊を後押しするのかを探ります。

【担当者は】
「3つの領域の乗り物を用意している」

検討する移動手段の1つ目は、歩行者と同じ扱いのモビリティ。

【参加者は】
「こうか…ああ~なるほどなるほど」

免許や年齢制限がなく、車体は人間の肩幅ほどで安定性と小回りが利くのが特徴です。

すでに県内の観光地での活用実績もあります。

【参加者・担当者】
「免許いらんのん?!」
「いらないです」
「ナンバープレートもいらない」

そして2つ目が電動キックボード。
免許は不要ですが16歳以上が対象です。

【瀬戸内海汽船の担当者】
「この辺りだと海沿いもすごく走ると気持ちいいのかなと」
「ぜひみなさんに乗っていただきたい」

そして、こちらがEVトゥクトゥク。
車とバイクの間のような乗り物で普通免許が必要ですが、3人乗りで目的地では駐輪場にとめられます。

特別に体験させてもらうと…。

【辰已キャスター・担当者】
「いま30km/hくらいですけど、ちょっと速い感じが…体感としては速いですね」
「坂に入りましたけど…」
「普通にあがるでしょ?」
「全く問題ないです」
【辰已キャスター】
「道幅としては、ここはそこまで広いわけではないですけど難しいとは感じないですね」

【試乗した人は】
Q:きょう3つあったがどれがまずは導入に適している
<意見が分かれる>
(電動キックボード指さす人)
「速度的にもちょうどいいし…」

今後、8月ごろから利用者が多い「小用港」にモビリティを設置し、市民や観光客の利用動向などを分析する予定だということです。

<スタジオ>
【辰已キャスター】
「観光客に安全に簡単に利用して欲しいということで、その点でいうとEVトゥクトゥクですが、駐車場で練習が必要です。地形によっても電動キックボード、歩行領域モビリティ、EVトゥクトゥクの特性がありますが、導入となると観光客への告知、利用法の説明が大きなポイントとなりそうです。とはいえ体験してみるとても便利でした」

テレビ新広島
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