随意契約の備蓄米の販売が大分県内のイオンで25日から始まりました。
25日朝、大分市の店舗には開店前からおよそ300人が並びました。
◆TOS渡辺一平記者
「まだ開店前だが、備蓄米の販売に備えて店の前では多くの客が列を作っている」
備蓄米を販売したのは大分市のイオンパークプレイス大分店です。
開店前から300人近くが並び午前6時ごろから並んでいる客もいました。
◆並んでいる女性
「整理券は7時前に取りに来た」
「コメがもう無くて本当にギリギ リだったのできのうスーパーで張り紙を見て楽しみにしていた」
「コメが高いので少しでも安く買えたらうれしいなと思って並んだ」
そうした状況の中店は午前9時の開店を15分早めて対応しました。
店の中にも出来た行列。販売されたのは、2022年産の古古米です。5キロ入りの値段は、税込み2138円で2000袋が用意されました。
◆客
「やっと手に入った」
「他店の時も並んでいたがダメでやっと買えたので食べてみたい」
「もう高いコメを買おうか迷っていたので、とてもうれしい、助かる」
一方で品種を指定した銘柄米は25日、5キロ4000円台で販売されていましたが、入荷出来る数が限られていることなどから備蓄米の放出による値下げは未定だということです。
◆イオン九州 木島修一大分南営業部長
「主食であるコメを出来るだけ安く買い求めたいと(客から)伺っている。今後ほかの店舗でも可能な限り商品をそろえて客の生活面の役に少しでも立てるような形で貢献していければ」
また、イオン九州が運営するイオンとマックスバリュは県内に19店舗ありますが今後いつ備蓄米を販売するかは現時点では決まっていないということです。
一方、25日最終日を迎えた別府市議会です。
全会一致で可決された補正予算案にはコメ価格高騰対策の費用が盛り込まれています。
◆長野恭紘 別府市長
「特に最近はコメの価格高騰が顕著。市民の皆さん方の苦しい生活物価高騰に苦しむ皆さん方に還元をしなければいけない」
今回の対策は市が市内全世帯を対象に行います。
18歳以下の子供がいるおよそ1万世帯には2024年産のヒノヒカリ3キロを現物支給します。
それ以外の5万3000世帯あまりにはスーパーなどで使える「全国共通おこめ券」2640円分を配布するということです。
いずれも引換券を発送することにしていて、コメの現物支給の対象世帯には7月下旬から、「おこめ券」の対象世帯には9月下旬から順次発送する予定です。
事業費は2億4000万円あまりで、国の臨時交付金およそ1億円を活用するということです。
県内でも備蓄米の販売を行った店舗が増えてきましたが、ドラッグストアコスモスやドラッグストアモリ、そして、ミスターマックスでは県内の全店舗で現在も入荷でき次第、順次販売しているということです。
その一方、まだ販売日の見通しが立っていない店舗もあります。
トキハインダストリーやコープおおいた、HIヒロセなどでは未定となっています。
続いては備蓄米を販売する大手コンビニの県内の店舗での対応を見ていきます。ローソンは6月中旬に販売を始め、7月も販売を予定しています。
ファミリーマートでも今月販売しましたが、次回は未定です。
また、セブン‐イレブンでは7月以降に販売を始める予定だということです。