韓国の寺から返還された対馬の仏像の3Dデータを計測し、韓国側に提供する方針であることが分かりました。
韓国の寺はレプリカを製作したい考えを示しています。
対馬市の観音寺が所有する県の有形文化財 観世音菩薩坐像は2012年に盗まれ、韓国に渡りました。
現地の浮石寺が一時、所有権を主張していましたが、5月に13年ぶりに返還され、特別公開を終えて現在は対馬博物館に保管されています。
対馬市と観音寺によりますと、レプリカの製作の相談を受けていたところ、大阪府に本社をおく3D計測などを手がける企業から協力の申し出があったということです。
仏像は27日に対馬市で計測されることになっていて、3Dデータは7月に浮石寺に提供予定です。
観音寺の檀家からもレプリカの製作を希望する声があがっていて、田中節孝前住職は「それぞれの場所で魂を入れて仏様を身近に感じてもらえれば」と話しています。