中居正広氏を巡る一連の対応などの問題を受け新たな経営体制を巡り、フジテレビの親会社の株主総会が始まりました。
会社側と大株主側がそれぞれ取締役選任案を提案していて、議決結果が焦点です。
株主総会は、最近行われていた本社から会場を有明アリーナに移して開催され、多くの株主が足を運ぶ中、25日午前10時から始まりました。
フジ・メディアHD 金光修社長(退任予定):
皆さまにご迷惑とご心配をおかけしたことを心よりおわび申し上げます。
フジ・メディアHD次期社長候補 清水賢治フジテレビ社長:
企業風土やガバナンスの改革を確実に遂行し、人権尊重を経営の中心に置く、揺るぎない企業文化の構築に取り組んでまいります。
フジ・メディア・ホールディングスが提案する取締役候補は、次期社長候補の清水氏のほか、ファミリーマート元社長の澤田貴司氏ら11人で、社外取締役が過半数を占めます。
一方、いわゆる「物言う株主」でアメリカ投資ファンドのダルトン・インベストメンツも独自に12人の選任を提案していて、SBIホールディングスの北尾吉孝会長兼社長らが候補です。
株主からは「透明性のある改革。働いている人たちも含めて普通の会社になってほしいなと」「どうやって企業価値を上げていくかという観点で、是々非々で選んでいくという感じ」という声が聞かれました。
総会には、株式取得を通じてフジテレビの今後に関心を示しているとされている実業家の堀江貴文氏も姿を見せました。
経営立て直しを巡る双方の提案にどのような判断がなされるのか、議決結果は午後に判明する見通しです。