海や川には楽しさと同時に危険が潜んでいます。万が一の水の事故に備え、秋田市のスイミングスクールに通う子どもたちが21日、服を着たまま泳ぐ方法を学びました。
秋田市の秋田スイミングスクールで開かれた「着衣水泳教室」。子どもたちはTシャツを着てプールに入り、泳いでみます。感想を聞いてみると「いつもより体が重く感じる」と話していました。
服を着たまま水に入ると服が水を吸うため、動きづらくなることが分かりました。
では、水の中でどのように安全を確保すればよいのでしょうか。
山崎友海也アナウンサーが実際に着衣水泳を体験してみましたが、服を着た状態では全然浮かないことが分かりました。
そこで次は、ペットボトルを使って挑戦しました。ペットボトルを使うと上半身が軽くなって浮くことができました。
水に転落してしまった場合は、身近にある物を浮輪代わりにすることが重要です。例えばペットボトルは、仰向けの状態で抱えると、顔を水の上に出すことができます。
また、動きにくくなる服は身を守る道具に変わります。服の中に空気を吹き込んで膨らませると浮輪の役割を果たします。
参加した子どもは「バシャバシャしたら溺れるんだということが分かった」「溺れそうになったら、冷静に落ち着いて行動したい」と話していました。
指導員・阿部宇杏さん:
「自分の身の安全を第一に考えてもらい、危ないところに行かなければ基本的に危ない目には遭わないので、水辺は特に危険な箇所が多いので、よく確認して楽しく過ごしてほしい」
県警察本部によりますと、県内では2024年の1年間に水難事故が14件発生しました。潟上市の海水浴場近くでは、中学生5人が一時海に流されました。
楽しい時間を過ごすために身を守る知識と技術を身に付け、いざという時は冷静に対応できるようにしておきましょう。