柔道家の篠原信一さんが運動部の指導者向けに講演し、子供たちの自主性を生かすチャレンジを後押ししてほしいとエールを送りました。
大村市で開かれた講演会に登壇したのは柔道家でシドニーオリンピックの銀メダリスト篠原信一さんです。
県内の小中高校の運動部指導者の指導力向上を目的に、県が企画した研修会で講師を務めました。
篠原信一さん
「技術、体力は急に落ちることはないが、心は何かの拍子に落ちてしまう。いくら、技術、体力があっても心がマイナスだと、いいパフォーマンスができない。心技体は掛け算だから」
世界で活躍した篠原さんですが、地元の県大会で初めて優勝したのは高校3年生の時で、意外にも遅咲きの選手でした。
その経験から技術や体力だけでなく、心を鍛えることも重要だと強調しました。
篠原信一さん
「少しでも心のパフォーマンスが崩れないようにするためには」「不利な状況の場面から、試合を想定した練習を毎日させておかないと、いざ不利になった時にどうしたらいいんだ?となってしまう」
篠原さんが伝えたいのは「できるようにする指導」ではなく、「子供の自主性を後押しする指導」です。
中学校運動部の教員
「子供たちが本当に自分たちがやりたいことを追求できるようなことができればいいと想いながら聞いた」
高校運動部の教員
「チームも新チームになるので、再スタートを切るのにいい講演だった」
参加者は指導の仕方を改めて見つめ直す機会となったようです。