殺人や監禁の罪に問われている当時18歳だった男は、6月23日始まった裁判で殺意を否認しました。
殺人などの罪に問われているのはフィリピン国籍の無職の男(19)です。
起訴状などによりますと男は2024年2月、他の男らと共謀して静岡県袋井市の男子高校生(当時17)をガラス瓶で殴るなどしたあと車のトランクに監禁して連れ去り、さらに湖西市の川に転落させて溺死させた罪に問われています。
23日から地裁浜松支部で始まった裁判員裁判で男は「暴行は認めますが殺すつもりはありませんでした」と起訴内容の一部を否認しました。
その後の冒頭陳述で検察側は「昏睡状態に近い被害者を川に転落させたのは死亡する可能性が高いと認識し犯行に及んでいた」「特定少年ではあるが刑事処分を科すべき」と指摘しました。
一方弁護側は「共犯者の男が川に落とすことを提案した」「川に入れば被害者は目を覚ますと考えていた」と主張し「少年院への送致など保護処分が妥当」としました。
殺意の有無や更生の可能性などを争点に審理が続けられ、判決は7月18日に予定されています。