富士山の富士宮口で5合目の通行止めが解除されました。ルールを守らない一部の登山者もいるなか静岡県は2025年 見張り小屋を設置します。

高本圭市 記者:
午前8時45分を回りました。登山口に設置されているバリケードが撤去されていきます

雨が降り霧に覆われた6月23日 朝の富士宮口5合目。作業員が5合目に貼られたバリケードを撤去していきます。

富士宮口では規制が解除され6合目まで登れるようになりました。

朝9時の気温は13℃ 寒さを感じる天候でしたが早速、開通を待ちわびていた人たちも…

こちらの三島市の男性は2024年 68回の登頂に成功したといいます。

68回の登頂した男性:
なかなか雪解けが進まないと登ることができないのでゲートがいつ開くのかなと思っていたら(仕事の)休みとぶつかってついているなと思った

ただ、富士登山の課題は2025年も山積しています。

危険を伴う開山前の登山や開山後の弾丸登山。さらにはTシャツやサンダルで登山する軽装登山まで、こうした課題にお隣・山梨県側では、一足早く対策を進めています。

フジテレビ・水谷和矢ディレクター:
触ってみると鉄製でとても固い頑丈なものとなっています

山梨県は1500万円をかけて鉄骨造りのゲートを設置し開山期間中は警備員が常駐して「弾丸登山」を阻止します。

さらに「軽装登山客」の登山を阻止できる「富士山レンジャー」も始めます。

一方の静岡県側は―。

高本圭市 記者:
こちらには小屋が設置される予定で警備員を24時間配置し、軽装で登山する人などには注意喚起するということです

静岡県側は様々な場所から入れる地形をしているため ゲートの設置は意味がないとして3つある登山道すべてに24時間監視できる小屋を作ります。

ただ、富士山レンジャーのような計画はなく、あくまでも登山申請の際などに危険性などを学んでもらうソフト対策が中心です。

富士山の開山まで2週間あまり、まもなく登山シーズンを迎えます。

テレビ静岡
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