「あの日のきょうにずきゅん」テレビ新広島、放送50年の歴史の中から、あの日のニュースを振り返ります。
今から31年前の1994年6月23日、瀬戸内海に浮かぶ契島(ちぎりしま)、別名「もうひとつの軍艦島」で戦時中の不発弾が見つかり、島民全員が避難して処理作業が行われました。
【黒川記者】
「不発爆弾が発見されたのは、契島という、広さが広島市民球場9つ分ほどの、瀬戸内海に浮かぶ小さな島です」
契島は自動車のバッテリーの原料となる鉛を精錬する工場があり、島の大半を占めるその姿から、長崎県の端島に次ぐ、「もうひとつの軍艦島」とも呼ばれています。
島には、当時作業員やその家族、およそ200人が暮らしていましたが、この日、不発弾の発見を受け島の外に避難しました。
自衛隊は爆弾の信管を取り除き8時間後に処理作業が完了しました。
この爆弾は契島が戦争で空襲を受けた際に投下され、爆発しなかったものとされています。