23日の福井市議会で、福井駅近くの東公園に整備が計画されている福井アリーナについて、議員からは経済界が示した資金調達の計画などについて疑問が相次ぎました。
福井アリーナの整備費は、資材価格の高騰などによる上振れで最大160億円と見込まれていて、経済界が県と福井市に資金の支援を求めています。現状、市の負担は15億円と見込まれています。
23日の市議会では、当初「民設民営」としながらも、整備費が上振れし行政支援も膨らんでいる状況について、「スタートが『民設民営』だったが、話が相当変わってきている。本当に信頼していいのか」(皆川議員)といった意見や、「責任を持って資金調達し、返済も含め適正な事業計画が作成されるのか。現状では非常に危惧している」(野嶋議員)などと苦言が相次ぎました。
これに対して福井市の西行市長は、経済界が8月までに詳細な計画を示すことを挙げ
「市の繁栄に資するものだ。経済界も頑張りも感じる。しっかり前に進めていく思いだ」として理解を求めました。
また、市はアリーナの使用用途をスポーツやコンサートのほか地域の活動や発表会などを想定し「市民にとっても有益だ」として、市民からの寄付も前向きに検討していくとしました。