元日本代表で昨シーズンまでJ3ガイナーレ鳥取でプレーした長谷川アーリアジャスールさんが元日本代表の同僚を招き、鳥取県米子市で中高生向けのサッカー教室を開きました。
ニューカッスル・ジェッツ所属 水沼宏太選手:
右に出せ、左に出せ。それだけでも意識ちょっと変えてやってみて。そうしたら見え方が全然変わるから。
集まった中高生を前に熱く指導するのは、サッカー元日本代表で現在はオーストラリアリーグでプレーする水沼宏太選手です。
6月22日に米子市で開かれたサッカー教室。
企画したのは、元日本代表で昨シーズンまでガイナーレ鳥取でプレーし、現役を引退した長谷川アーリアジャスールさんです。
引退後は、ガイナーレ鳥取のクラブアンバサダーを務める長谷川さん。
チームへの恩返しと次の時代を担う選手育成のため、山陰地方を中心に全国各地でこの教室を開いています。
これまでに10回開催し、参加した子どもは1400人以上に。
22日も鳥取県内や松江市などから約20人が参加しました。
この教室で講師を務めるのは、長谷川さんとゆかりのあるプロの選手たち。
今回は、横浜・F・マリノスのユース時代からのチームメイトで、大の親友でもある水沼宏太選手に声をかけました。
教室では、フィジカルが武器だった長谷川さんが「体幹」の重要性を、また、華麗なアシストが魅力の水沼選手からはクロスを上げるコツを伝えました。
ニューカッスル・ジェッツ所属 水沼宏太選手:
合わせる側は、そこにボールを届けるっていうイメージ。合わせるじゃない。届ける。そのイメージで良いと思う。
ガイナーレ鳥取クラブアンバサダー・長谷川アーリアジャスールさん:
福島さん、キーパー入って。
サッカー教室のミニゲームでは、大学までサッカー部に所属していた福島睦アナウンサーもゴールキーパーとして特別に参加することになりました。
ミニゲームはわずか10分間でしたが、プロ選手とのプレーは中高生たちにとって大きな刺激になったようです。
中学1年生:
コントロール性とか中に入る動きとかが勉強になりました。
中学3年生:
緊張とか興奮とかあったんですけど、アドバイスを聞いてみて、今までやってきたサッカーよりももっと楽しくなって、いい経験だったなと思いました。
福島睦アナウンサー:
とても楽しかったです。とても楽しかった。長谷川さんは、シュートコースもシュートスピードもやっぱり段違いで、水沼さんのクロスは、ゴールキーパーがぎりぎり処理できないところへ絶妙なコントロールで飛んできて、やっぱりプロってすごいですね。
『刺激』というより『興奮』の10分間でした。
ガイナーレ鳥取クラブアンバサダー・長谷川アーリアジャスールさん:
海外の意識がある選手もそうだし、まずは日本で頑張りたいということもそうだし、そういう意識をしっかり持っておくことは大事だと思う。
ニューカッスル・ジェッツ所属 水沼宏太選手:
自分で限界を決めずに、別に意識するのなんてそれぞれの勝手だから。おれは世界に行きたいなとか思ってて良いと思うんだよ、みんな。思っていることで色んな成長につながっていくから。恥ずかしいとか関係ない。自分がどうなりたいかっていうことが一番大事だから。
この後、トークショーでは、海外経験を持つ2人が将来、海外でのプレーを夢見る子どもたちの背中を押しました。
ガイナーレ鳥取クラブアンバサダー・長谷川アーリアジャスールさん:
僕は第2の故郷だと思っているくらい、この地域や鳥取県、ガイナーレ鳥取に恩を感じるので、こういう仲間だったりとか沢山の人を巻き込んで、色んな刺激を与えられるように、これからもやっていきたいなと思います。
ニューカッスル・ジェッツ所属 水沼宏太選手:
こうして呼んでもらって、僕もオーストラリアで感じている、サッカーって改めて楽しいなっていうことを今日伝えることも出来たと思いますし、また機会があればぜひすぐ飛んでいきたいと思っています。
ガイナーレ鳥取クラブアンバサダー・長谷川アーリアジャスールさん:
いやぁ嬉しいですね。
世界を知るプロ選手との交流は、子どもたちにとって貴重な経験となったようです。