任期満了に伴う富山県の高岡市長選挙が22日告示され、現職に新人2人が挑む選挙戦が始まりました。
焦点は市政の継続か刷新か、保守系3候補の訴えは初日からヒートアップしています。
22日の出陣式、第一声をお伝えします。
高岡市長選挙に立候補したのは、届け出順に、前の高岡市議会議員で新人の出町譲候補、再選を目指す現職の角田悠紀候補、前の高岡市議会議員で新人の中川加津代候補、いずれも保守系の3人です。
市長選は、2回目の挑戦となる新人の出町候補。
公約に市民との直接対話や液状化対策の住民負担ゼロなどを掲げています。
第一声では市民主体のまちづくりを実現すると改革の必要性に力を込めました。
「市民の声を徹底的に聞きました。税金の使い方、変えなきゃいけないんじゃないか。今、高岡が歴史の転換点。まちを変えるんです本当に」
「皆さん、物価が高い、ガソリンが高い、そんな中でも税金支払っていただいております。だからこそ、この税金、皆様にちゃんと理解してもらって、皆様の暮らしが少しでも良くなるように、そんな使い方しなきゃいけない、そんな使い方にチェンジしなきゃいけない。私、今回の戦いはですね、今後20年、30年、50年、高岡がどう動くか、どんな高岡になるか、大きな転換点、分岐点だと私は思っております。何としてもまちを皆さんと一緒に変えていきたいんです、よろしくお願いいたします」
再選を目指す現職の角田候補。
震災からの復旧復興、人口減少対策、子どもを真ん中に据えた施策などを公約に掲げています。
第一声では、4年間務めた市長の役割を強調したうえで市政の継続を訴えました。
「市民の代わりに働くのが市長なんです。次の4年の未来を選ぶ選挙。高岡がここで止まるわけにはいかないんです、今は立ち止まるタイミングではない。私は強く前へ進んで参ります」
「高岡はこの4年、様々なことに挑戦をさせていただきました。まだ芽が出ていないこともたくさんあります。私は今回の市長選挙、埋めてきた種に対して、市民の皆さんに水をいただき、次、私が二期目をお与えいただけるなら、必ず芽を出し、そして花が咲くときに市民と一緒に大きな笑顔でその花を見たいと思います。そして未来の子どもたちに堂々とこの高岡を託していきましょう。大事な大事な高岡を、私たちの故郷を誰かの手に託すんじゃなくて、自分たちの手でこの高岡を未来に繋いでいく、その想いでこの選挙戦を戦い抜きます。」
高岡市議3期目に初の女性議長を務めた新人の中川候補。
公約に従来の施策、事業の見直しや雇用創出などを掲げています。
第一声では現在の市政を強烈に批判し、経済成長を柱にしたまちづくりを訴えました。
「大変期待外れ、期待感になかなか応えていない。ばら撒き政策、場当たり的。市民の方々にも気付いてほしい、目覚めてほしい。私が考える大きなビジョンはこの高岡が自立すること」
「継ぎはぎな政策をやっているから事態が変わらないんですよ。私は一点突破、一点集中、経済を成長させること。地域経済が好循環を生んで、若者が高岡に留まり、もっともっと若い人が高岡に移り住んで、将来の高齢化社会をしっかりと下支えする、移り住んだ若者も自分たちが高岡に住めて良かった、幸せだと思ってくれる人生設計が描ける、こういう好サイクルを生み出していく、そのためにも経済を好循環させていく、これしかないと思っています。地域雇用をどんどん促す、そのために市の職員にしっかりと働いてもらうような、そんなリーダーを目指していきたいと思っています。」
前回に続き、保守系三つ巴の戦いとなった高岡市長選。
継続か刷新か、震災からの復旧復興や人口減少時代の地域活性化などを争点に舌戦は序盤からヒートアップしています。