22日の東京都議会選挙では、自民党が議席を大きく減らし、第一党の座を失いました。
党内の反応について、国会記者会館からフジテレビ政治部・木村祐太記者が中継でお伝えします。
ある自民党幹部は「思ったよりも大負けした」と話し、7月の参院選への影響を心配する声があがっています。
都議選では、都民ファーストの会が第一党に返り咲く一方、30議席だった自民党は過去最低の21議席に減らしました。
この結果について、石破首相が23日午後、初めてコメントしました。
石破首相:
非常に厳しいご審判をいただいたと思っているが、我々として、どのような訴えが届かなかったのかをきちんと分析をし、今後に生かさねばならない。
敗因について自民党内では、都議会の不記載問題などさまざまな指摘がありますが、複数のベテラン議員が「都民ファーストとのサービス合戦に負けた」と分析していました。
このサービスとは子育て政策に加え、小池知事が打ち出した夏の水道料金の無償化のことです。
そのため、物価高対策が焦点となる参院選に向け、「給付か減税かといった差別化が難しいものではなく、新しい打ち出しが必要だ」といった声も出始めています。
一方、都議選では若者の票にも注目が集まりましたが、出口調査では10代から30代で自民党に入れた人はわずか1割にとどまっています。
ある党幹部は、参院選に向け今回、若い層からも支持を受けた都民ファーストの票をとれるかがカギになると指摘しています。
ここからは、SPキャスターの岩田明子さんと解説します。
宮司愛海キャスター:
石破首相も言っていたように厳しい審判が下されたと。自民党が第一党の座を明け渡す結果となりましたが、今回、都議選の結果はどうご覧になっていますか。
SPキャスター・岩田明子さん:
やっぱり大敗したなというふうに見えましたね。政治とカネというのもすごくスポットが当たったと思いますが、それ以上に身近な生活課題に対して明確な答えを打ち出せなかったところが敗因かと思いましたね。逆に、明確な答えを打ち出している政党というのは初めて議席をとっているところだと思います。
宮司愛海キャスター:
例えば、参政党とか。3議席獲得してますね。
SPキャスター・岩田明子さん:
国民民主党もそうですよね。
宮司愛海キャスター:
それから参院選もまもなく公示ですが、この結果は参院選にも影響を与えそうでしょうか。
SPキャスター・岩田明子さん:
十分影響すると思います。無党派層の勝敗が鍵になる都議選は、次の参議院選挙の試金石になりますので注目です。