世界的な広告賞の一つ、フランスの「カンヌライオンズアワード」で、障害がある作家のアート作品のライセンス事業を展開する岩手県盛岡市のヘラルボニーが、グランプリに次ぐゴールドを受賞しました。
「カンヌライオンズアワード」は、現地時間6月20日、フランスのカンヌで開かれ、ヘラルボニーは不平等を是正し、社会的・文化的な変革を促すキャンペーンを対象とした「グラス」部門で、グランプリに次ぐゴールドを受賞しました。
今回はアップルやナイキなど世界的な企業を含む251点の応募がありましたが、ヘラルボニーは障害がある作家の作品を他の企業と連携して社会に発信していることが高く評価されました。
審査員は「アーティストとして活躍する機会を創出していることに深く感動した。大企業との連携により、より広範で本質的な変化を社会にもたらすことができる」とコメントしています。
ヘラルボニーは、自閉症の兄を持つ金ケ崎町出身の双子の兄弟、松田文登さん・崇弥さんが設立した企業で、「この受賞はヘラルボニーに関わるすべての人と一緒に受け取ったものです。今後も世界中の作家と関係性を強化し、グローバル企業とのコラボレーションを生み出していきます」とコメントしています。