7月の参議院選挙の前哨戦となった東京都議会選挙では、自民党が議席を大きく減らし、第一党の座を失いました。
参院選への影響について、国会記者会館からフジテレビ政治部・菊池俊匠記者が中継でお伝えします。
自民党幹部は「都議選は地方選挙であり、参院選には影響しない」と話すものの、訴えた物価高対策などが響かなかったことで危機感が強まっています。
22日の都議選では、自民党が過去最低の21議席となった一方、都民ファーストの会が第一党に返り咲きました。
また、初挑戦の国民民主党が9議席、参政党が3議席と躍進しました。
ある自民党の中堅議員は「都議会の不記載問題が響いた」と話し、ベテラン議員も「負けが大きかったことで党のイメージを払拭(ふっしょく)できなければ参院選に影響する」と分析しています。
また、党内では「給付金に対する嫌悪感が出た」との見方もあり、参院選に向けた戦略の練り直しが迫られた形です。
一方、立憲民主党の幹部は、議席増に一定の手応えを示した上で「今回、都民ファーストの会に投じられた票が参院選ではどこに行くかが勝負を決する」との見方を示しました。
また、国民民主党の幹部は「参院選に向けて大きな弾みになる。与党を過半数割れに追い込む」と話すなど、各党とも参院選モードに突入しています。