戦後80年の夏、長野市で旧海軍の地下壕の保存に取り組む市民団体が集いを開きました。
6月21日に開かれた集いにはメンバーや長野市安茂里地区の住民など約30人が参加。黙とうの後、活動報告や今後の方針を話し合いました。
「昭和の安茂里を語り継ぐ会」は、太平洋戦争末期に旧海軍が長野市に掘った「大本営海軍部壕」の保存に取り組んでいます。
いわゆる「本土決戦」を見据え政府の中枢を移そうとした「大本営の移転計画」。語り継ぐ会の活動で、長野市のほか筑北村まで広範囲に及んでいたことがわかりました。
会では、長野市松代町の「松代大本営」や安茂里地区の地下壕などをまとめて「長野大本営」と称し、歴史を継承できればとしています。
昭和の安茂里を語り継ぐ会 塚田武司共同代表:
「夏休みには子どもたちにも地下壕を見に来てほしい。この先50年、100年と残っていってほしい」
今後は地元の小学生に見学してもらうなど、平和学習に生かす取り組みも進めます。