北アルプス白馬鑓ヶ岳で遭難したアメリカ国籍の24歳男性を発見し、救助しましたが、死亡が確認されました。
警察によりますと、6月19日、アメリカ国籍の男性2人で長野県白馬村の八方尾根から入山し、白馬鑓温泉に向かう途中、1人が標高2200メートル付近の稜線から滑落しました。
19日午後6時前、「男性が滑落して見えなくなった」ともう一人が警察に救助を要請しました。
現場は残雪の多い急斜面で、通報した男性も行動不能となったため、警察がビバークするよう指示し、20日午前6時過ぎに県警ヘリで救助しました。けがはありませんでした。
20日は滑落した男性は発見に至らず、21日、再び捜索が行われ、午後2時15分ころ、男性を発見し救助しましたが、その後、死亡が確認されました。男性は雪が残る急峻な岩場で倒れている状態で見つかったということです。
白馬鑓ヶ岳はいわゆる「白馬三山」の一つです。標高約2100メートルにある白馬鑓温泉は「雲上の秘湯」として登山者に人気ですが、雪崩が頻発する場所でもあり、山小屋の白馬鑓温泉小屋の営業は7月下旬からとなっています。