任期満了に伴う高岡市長選挙の告示が22日に迫りました。
再選を目指す現職に2人の新人が挑む構図で、前回4年前と同じ保守系3人による激戦となる見通しです。
激しい前哨戦を繰り広げている立候補予定者3人の顔ぶれと有権者の関心について最新動向をお伝えします。
高岡市長選挙に立候補を表明しているのは、前の高岡市議で新人の出町譲さんと中川加津代さん、それに現職の角田悠紀氏でいずれも保守系の3人です。
高岡市議を先月、辞職した新人の出町さん。
17年ぶりの保守分裂選挙となった前回の市長選で、角田さんに敗れてからの4年間地道に市内を周り、捲土重来に意欲を燃やしてきました。
今回のキャッチフレーズは「チェンジ! 住みたいまち高岡へ」です。
Q.今回、何が問われる選挙か
*無所属・新 出町譲氏
「いつの間にやら何か大型投資する、いつの間にやら何かビジネスクラスの話もいつの間にやら決まる、そんな決め方じゃなくてもっと皆さんの暮らしが良くなる、商売が繁盛する、そんな形で皆さんに公開して議論をしながら税金の使い方を決める、そんなやり方を問いたいと思っております」
本人も驚きの事態に…。
*無所属・新 出町譲氏
「まさしく勝手連で割り当てのノルマはまったく無く何か私も貼りたい私も貼りたいと言ってどんどん事務所に人が来て、特に女性の方ですね、ものすごい勢いでポスターを何枚も持っていって、あそこで貼ってくるって言って、すごいことになってますね」
高岡市議会で女性初の議長を務めた経験を持ち、今年3月、3期目の途中で議員辞職した新人の中川さん。
現在の市政運営を場当たり的と切り捨て、経済対策を柱に長らく衰退が続く高岡を再生し、成長し続けるまちづくりを実現すると訴えます。
Q.今回、何が問われる選挙か
*無所属・新 中川加津代氏
「角田市長の評価を問う大切な選挙ですけれども、私の一市民としての評価も大変期待外れだったと厳しい評価をしています。次、私、初めて女性で市長選に挑戦させていただきますけども女性たちにも政治に関心を持っていただきたいし、何とか私に続いてどんどん政治の世界に飛び込んでくれるような女性陣にも期待を込めながら内に秘めながら挑戦していきたいと思っています」
日に日に熱を帯びる訴え…。
*無所属・新 中川加津代氏
「地域経済を好循環させて、若者が雇用がどんどん生まれて稼いでいく、その好循環を生むことが高岡が唯一、どの自治体からも遅れを取ることなく生き残れる最善策であります」
再選を目指す現職の角田さん。
1期4年間の実績と150の具体的な政策を掲げ市政の継続を訴えます。
自民、公明、連合富山からの推薦を受け、組織力を生かした選対を構築、先月の大型連休明けから選挙に向けた活動を加速させてきました。
Q.今回、何が問われる選挙か
*無所属・現 角田悠紀氏
「まずはやっぱりこの日本が抱える人口減少、少子高齢化。こういった社会課題に対してこの高岡がどう向き合い、どう抗い、そして乗り越えていくかということが問われていると思います。高岡にとって一丁目一番地は復旧復興であります。これは国県市の力をお借りしながら進めていかなければならない大変大きな大きな壁だと思いますが今の高岡ならきっとできる、このことをしっかり訴えていきたいと思います」
公務優先、その合間を縫って…。
*無所属・現 角田悠紀氏
「僕自身が今、なかなか回れないので、やっぱり自分の声で物事を届けたいというのはそれこそテレビ局にいましたので映像の強さというのも知ってますし、あと事務所をいくら開いたって来られない人もたくさんいるので、そういった人にメッセージをしっかりと送れたらいいなという思いで、動画の本数も少ないんですけどできる限りこうやって撮ってます」
*有権者
「市のトップに立たれる方なので、思いがかなりあると思っている。一番に市民のことを考えて年配の方に優しい市政になったらいい」
「ずっと何十年間、何で高岡だけ発展しないのかと思っている。廃れていく一方。市民にはっきりと希望を持てるような表現をしてほしい
「何を目的に市を良くしようとしているのか。配られているものを見ている」
Q.気になるのは?
*有権者
「駅南のダイエーの跡地(市が取得)が気になる」
「地震で伏木地区がすごい被害を受けたので、こちらに目を向けてくださる方に投票したい」
「液状化対策を優先的に」
*無所属・新 出町譲氏
「私、ずっと200回以上、市民対話集会、市議になってやらせていただいた、街頭にも1100回立ちました。そこで思っているのは皆さん今を変えなきゃいけない、チェンジしなきゃいけない、そうした市民の声がものすごく多い、それを受けて、やっぱり私自身も今変えるべきだと、歴史の転換点だと今、思っております。」
*無所属・新 中川加津代氏
「基盤をつくっていける、それを導いてくれるリーダーを決める大切なタイミングだと思っています。もう一点突破経済成長しかありません、これが大きい基盤となって高齢化する社会を支えていく、遠回りなようで子育て政策少子化対策に直結していく、広い視野で将来の高岡をつくっていきたいと思っています」
*無所属・現 角田悠紀氏
「大事な大事なこの高岡が未来に向かって強く進んでいく。そういった状況をつくりたいこんな思いで2期目に挑戦させていただきます。これまでの経験そして、これまでお支えいただいた新田県知事をはじめ、多くの多くの首長の皆さん方と一緒にワンチームに00なって新しい時代の富山県、そしてその中でひときわ光る高岡をつくっていく、それが私が最も訴えたいことであります」
*リポート
「人口16万人を抱える県内第二の都市、高岡。人口減少や震災からの復旧復興など多くの課題が横たわる中、有権者の選択は継続か、それとも刷新か。選挙戦は間もなく号砲です」
任期満了に伴う高岡市長選挙は22日告示、7日間の選挙戦を経て今月29日、投票です。