ロシアのプーチン大統領は激化する中東情勢をめぐり、関係を深めるイランから「現時点で支援要請は受けていない」と明らかにしました。
プーチン大統領は18日、ロシア北西部・サンクトペテルブルクで開催中の「国際経済フォーラム」の会場で、アメリカやイギリスなど非友好国を含む13カ国の主要メディアの代表者と会見しました。
この中でプーチン氏は、アメリカもしくはイスラエルがイランの最高指導者ハメネイ師を暗殺する可能性について問われると、「議論したくない」と述べ、言及を避けました。
また、プーチン氏は「現時点でイランから支援要請は受けていない」と強調しました。
ロシアとイランは2025年1月に戦略的パートナーシップ条約を締結し、連携を深めていますが、条約には軍事支援は含まれていません。
一方、ウクライナとの和平交渉に関しては、6月22日以降に高官級協議を実施する方向で調整していることを明らかにしました。
ウクライナ側が求めている首脳会談については「用意はある」とする一方で、「大統領の法的正当性が問題だ」として従来の主張を繰り返しました。またトランプ大統領との直接会談についても「有益だが準備が必要」と述べ、いずれも実現の見通しは立っていません。