OHKの秘蔵映像で振り返る香川の歴史 今回は1985年(昭和60年)
OHKのカメラが収めた岡山・香川の懐かしの映像で、ふるさとの歴史を振り返ります。今回は1985年(昭和60年)6月19日に放送された映像です。
まちに立ち並ぶ…1000本超ののぼり
この日放送されたのは、金刀比羅宮の門前町、香川県琴平町の芝居小屋「金丸座」で6月27日から「第1回四国こんぴら歌舞伎大芝居」が行われることになり、準備が進むまちの様子です。まちには1000本を超えるのぼりが立ち並びました。
当時のお練りは役者たちが石段かごで金刀比羅宮へ
こんぴら歌舞伎には二世中村吉右衛門、九世澤村宗十郎、澤村藤十郎などが出演しました。当時の役者たちのお練りは成功祈願も兼ね、金刀比羅宮で6月26日に行われ、役者たちは石段かごに乗り、階段を上っていました。
歌舞伎は連日満員の大盛況…翌年からは4月開催に
27日から3日間行われたこんぴら歌舞伎は、満員盛況の大成功を納めました。会場の金丸座には冷暖房の設備はなく、当時を知る人によりますと、梅雨中の開催で会場は蒸し暑かったため、翌年の第2回からは4月開催に変更されたそうです。
コロナ禍を乗り越え、2025年で第38回を迎えた「四国こんぴら歌舞伎大芝居」は、琴平のみならず讃岐の春の風物詩として定着しています。