国税局査察部・通称「マルサ」が脱税の最新手口を公開した。昨年度の告発は98件、総額約82億円で、SNSアフィリエイト、ライブ配信、フリマ販売など多業種に拡大している。
金庫を開けるとギッチギチの札束が
2016年度の事例では、住宅の床がせりあがり顔をのぞかせる隠し金庫を摘発。中には大量のカネが詰め込まれていた。

こうした悪質な脱税事案の最新の手口を国税局査察部・通称「マルサ」が公開した。

昨年度の摘発事例でも、金庫を開けるとギッチギチに詰め込まれた札束が見つかった。その額なんと約7億3000万円だ。

スーツケースからは1000万円の札束が隙間なく10個で1億円。

物置でトイレットペーパーや水などに囲まれていたスーツケースの中からは、8900万円が見つかった。

巧妙に隠されていた不正に脱税した金だ。しかし、どこに隠そうとマルサの目からは逃れられない。

国税庁調査査察部・大野由希査察課長:
相手の挙動ですとか目線などから不正資金の隠し場所を見抜くケースもあると
マルサによって多種多様な業種が告発される
昨年度は98件の査察事案が検察庁に告発された。近年建設業や不動産業が多い一方、脱税する業種に変化があるという。

国税庁調査査察部・大野由希査察課長:
ライブ動画などの配信事業者、あるいはネットオークション・フリマサイトによる販売事業者といった多種多様な業種の告発に至っております。

2025年3月までの1年間に、マルサが全国で告発した脱税の総額は、実に約82億円にも上るという。
(「イット!」6月18日放送より)
この記事に載せきれなかった画像を一覧でご覧いただけます。
ギャラリーページはこちら(16枚)