染め織りを学ぶ高校生が大宜味村を訪れ、伝統工芸の芭蕉布が織り上げられる工程を学びました。
芭蕉布の里大宜味村喜如嘉を訪れたのは首里高校染織デザイン科の3年生35人です。
生徒たちは芭蕉布の原材料となる糸芭蕉の皮を剥ぐ「口割り」を体験しました。
続いて剥いだ皮を柔らかくする釜場や繊維を細かく取り出すための作業室などを見学し、一本の糸が作られるまでには手間のかかる工程がいくつもあることに生徒たちは驚いた様子でした。
関わった全ての人への敬意からあえて製作者の名前を記さないのが喜如嘉の芭蕉布の伝統です。
担当者:
織った人だけじゃなくて、染めた人とか苧引きした人、フクギの皮を取ってくれた人、みんなの力が結集してできあがったものなので、世の中に出るときには名前がないです
生徒:
(作者の)名前が載らないというのがすごく印象的で、自分たちは普段作品を作ったら名前書くをくんですけど、みんなで作ったというのが強調されていて、すごく良いなと感じました
生徒たちは研修で得た知識や感じたことを今後の制作活動に活かしたいと意気込みを新たにしていました。