政府が随意契約で放出した備蓄米の販売が、山陰両県でも大手に続いて地元スーパーでも始まりました。
販売店舗が増えるにつれてコメ市場全体の値下がりに期待が膨らみます。

政府備蓄米の販売を6月18日から始めたのは、島根県東部に13店舗を展開する「みしまや」で、松江市内の2店舗と大田市内の1店舗で販売をスタートしました。

このうち「みしまや春日店」では、入荷した2022年度産のいわゆる“古古米”が、ひと家族一袋に制限して、5キロ一袋税込み2138円で販売されました。

購入者:
すごく安くて助かります。

Q近いスーパーで売られているのは?
購入者:
うれしい。

購入者:
いいと思う。早くもっとたくさん出してほしい。並ばなくてもいいように。

今回の備蓄米は、「みしまや」が加盟する全国の中・小規模スーパー連合の「CGCジャパン」が確保したもので、「みしまや」には約3トンが割り当てられたということです。

このうち春日店では280袋が用意されましたが、開店からわずか30分程で完売しました。

みしまや春日店・松村佳典店長:
すごく驚いた。それだけお客さんの期待感があったのではと実感している。

農水省が毎週発表しているスーパーマーケットでの全国平均価格は、今週が4176円で、3週連続で値を下げてはいるものの、依然として1年前の2倍近いかなりの高値となっていて、銘柄米の価格が落ち着くめどはまだ立っていないといいます。

みしまや春日店・松村佳典店長:
ここ最近、銘柄米の入荷は、発注に対して安定的に入ってくるようになった。今後消費者が手に取りやすい価格、生産者さんも利益が取れる価格帯に落ち着けば。

地元スーパーでも販売が始まった政府備蓄米は、コメ市場全体の価格にどのような影響をもたらすのか…今後の値動きに関心が集まります。

TSKさんいん中央テレビ
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