京都を拠点に備前焼や信楽焼などを作る出口鯉太郎さんの作陶展が岡山市のデパートで開かれています。
備前焼らしい赤い“ぬけ”に絶妙な色合いが美しい備前焼の花入れ。会場には、出口さんが制作したぐいのみやお皿などの新作約60点が展示、販売されています。
出口さんは人間国宝・金重陶陽の孫で、現在は京都府亀岡市に窯を構え、備前焼だけでなく、釉薬(ゆうやく)を使った焼き物まで幅広く制作を行っています。
同じ窯で焼き上げた信楽焼や志野焼は土や窯の温度によって表情が変化し、陶器の様々な魅力を伝えています。
(出口鯉太郎さん)
「形は変わらないが、土が変わることで着物が変わるように、同じ焼けでも土によって表情が変わるのは、服を着替えるような形と思っている」
この作陶展は岡山市の岡山高島屋で6月23日まで開かれています。