サッカーの明治安田J2リーグ、ロアッソ熊本の〈守護神〉、佐藤 優也 選手。チーム最年長の39歳で、〈チームの精神的支柱〉としても存在感を発揮しています。
ピッチ内を統率する力や、巻き返しを図る後半戦への決意などを聞きました。

ロアッソ熊本はシーズンの半分の日程を消化し、20チーム中16位と厳しい戦いが続いています。

しかし、失点数に注目すると、昨シーズンの同じ時期と比べ総失点数は『33』から『27』に減ったほか、無失点試合は『3』から『6』に増え、改善も見られます。

そんなチームをピッチの一番後ろから支えるのが背番号23・ゴールキーパーの佐藤 優也 選手39歳です。

高校サッカーの名門市立船橋出身で、2004年のプロデビュー後、6つのクラブを渡り歩いてきました。【Jリーグ通算430試合出場(6月17日現在)】

今シーズン、チームの平均年齢は24.8歳という中で、「佐藤選手の統率力や経験がチームを引っ張っている」と首脳陣は話します。

【大木 武 監督】
「リーダーシップを取るのが一番いい。率先して前に出ていける部分。非常に信頼している」

【GK佐藤 史騎 選手23歳】
「チームに安心感をもたらしてくれるし、周囲への声かけ、状況判断はすごい」

【谷井 健二 GKコーチ】
「どういう指示をしたらいいのか、または監督がどういう指示をしているから選手にどういう声かけをするのかというのがすごく優也は長けている」

その<声かけ>で心掛けていることを聞いてみると…。

【佐藤 優也 選手】
「一人一人、特徴だったり、聞き入れ方の違いだったり…。〈こいつにはこういうアプローチをした方がいいかな〉っていうのは常日頃、考えながら声をかけるようにしている」

【浜田アナウンサー】
「例えば後ろの選手たちだと、これまで何シーズンが一緒にプレーしている大西選手にかける言葉とルーキーのリ・テハ選手にかける言葉は違う?」

【佐藤 優也 選手】
「どっちかといったら、戦術的なことを大西遼太郎と話すことが多いし、テハの場合だとまだルーキーだから、メンタル的な部分を支えてあげた方がいいなと」

【浜田アナウンサー】
「若い選手は自分のプレーがより出せるようにみたいな?」

【佐藤 優也 選手】
「そうですね。そっちの方が伸び伸びできるだろうし」

【浜田アナウンサー】
「若いときからそうでしたか?」

【佐藤 優也 選手】
「若いときはどちらかというと怒り散らしていた。GKだから小さく見せないように頑張っていた。若いから舐められないようにとか。そういう強い気持ちを持っていた。段々とそれがシフトチェンジしていった」

現在39歳。ベテランだからといって特別扱いされることはありません。

20代前半の選手たちと同じ練習メニューに取り組みます。

【佐藤 優也 選手】
「日々〈若いキーパーに負けられない〉とか、刺激はもらっているし、みんな高め合ってやっていけている。<佐藤、いい年だからこれくらいよ>でなはく、〈もっともっと、まだまだこの年齢でも成長できる〉と求めてくれる人がいるから頑張れるところもある」

【浜田アナウンサー】
「成長ですね~まだまだ」

【佐藤 優也 選手】
「いくつになっても成長できると思うし、自分が線引きしてしまったら成長は止まるだろうし」

ところで谷井 コーチからはこんな話が…。

「優也が作ったもので…」

谷井コーチの「こんな用具あったらいいな…」の声に応えて手作りしたそうです。

【佐藤 優也 選手】
「いままでのボールと違うのが帰ってきた時に〈作ってよかったな〉と。このアイデア良かったなと」

【浜田アナウンサー】
「サポーターの方、注目です」

【佐藤 優也 選手】
「依頼してくれれば家庭用で作りますので。ご興味ある方はぜひ」

さて、今度の日曜日22日の長崎戦からシーズン後半戦が始まります。

浮上のきっかけをつかむことができるか、いまが踏ん張りどころです。

【佐藤 優也 選手】
「前半戦、なかなか自分たちの思うような結果ではなかったが、後半戦しっかり巻き返して、〈まだまだロアッソやれるぞ〉というところを見せていく。応援、よろしくお願いします」

ロアッソの〈守護神〉。その存在に後半戦も注目です。

テレビ熊本
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