1954年に公開された白黒映画「ゴジラ」のカラー版を無断で作り販売した疑いで男が逮捕されました。
警察はAIを使ってカラー化していたとみて捜査しています。
不朽の名作映画としていまも多くの人に愛され続けている「ゴジラ」。
1954年に公開された時、映像は白黒でした。
それがこのDVDを見てみると…カラー化された映像に。
しかし、このDVDは違法に作られたものでした。
■フリマアプリに大量出品
著作権法違反の疑いで逮捕された宮本一平容疑者(66)は、去年11月、白黒映画「ゴジラ」のカラー版を無断で作りインターネットで販売した疑いがもたれています。
【記者リポート】「宮本容疑者は、フリマアプリなどで1000以上の作品を出品していました」
インターネット上でDVD1枚3000円から3万円ほどで販売していたという宮本容疑者。
一体、どのようにして作ったのか。
■売り文句は「AIのハンドメイドDVDをお楽しみください」
販売サイトには…
「益々、進化速度が高まる”人工知能”AI。そのハンドメイドDVDをお楽しみください」
警察は宮本容疑者がAIを搭載したソフトを悪用しカラー化したとみています。
■法整備が必要か?
著作権に詳しい専門家は…
【著作権に詳しい弁理士 栗原潔さん】「著作物は人間がつくるものであって、(著作権は)それ前提で動いていたが、AIの技術の登場で誰でも容易に生成ができてしまう状態になったことは考えなければいけない」
警察の調べに対し宮本容疑者は「犯罪になると分かりながらも、海賊版DVDを販売していた」と容疑を認めています。
(関西テレビ「newsランナー」2025年6月17日放送)