岡山県内で、闇バイトに応募したとみられる男が警察官を名乗り80歳女性の自宅を訪問し、女性からキャッシュカードをだましとろうとしたとして20代の男が逮捕される事件が発生しました。
玄関先での2人のやり取りを聞いて不審に思った女性の次男の警戒や通報により、女性は被害を最小限に抑えることができました。詐欺の被害を防ぐには家族や知人らの協力が不可欠で、怪しいと思ったらすぐに相談できる体制を整えることが重要です。
そうした中、赤磐市では6月17日、高校生らが1日警察官に就任し、特殊詐欺への注意を広く呼びかける啓発活動を行いました。
赤磐警察署の1日警察官に就任したのは近くにある瀬戸高校の生徒とIPU環太平洋大学の学生合わせて5人です。5人は17日、市内のスーパーなどでチラシを配り、特殊詐欺への注意を呼びかけました。
警察によりますと若い世代が闇バイトに応募し犯行に巻き込まれるケースも相次いでいて、このように同世代が呼びかけることで抑止力に繋げたいとしています。
(1日警察官を務めた高校生)
「将来の夢が警察官で、1日体験できることはめったにないので参加しようとなった」
「こんなことがあるんだという驚きの反応があった。直接伝えることに意味があると思った」
「1つでも詐欺の被害が減ればと思うし、地域の人々とも協力しながら生活していければと思った」
5人は、この後近くの住宅を1軒ずつ回り、詐欺の実態について説明していました。