カナダでG7(主要7カ国)首脳会議に出席中の石破首相は、アメリカのトランプ大統領と会談し、関税交渉については合意に至らず、協議を継続することを確認しました。
現地からフジテレビ政治部・瀬島隆太郎記者がお伝えします。
会談の結果について、同行筋は「想定の範囲内だ」「率直な厳しいやりとりをしたが、対立や決裂ではない」と話していて、石破首相も日本時間午前8時過ぎ、記者団に説明しました。
石破首相:
率直な議論を行い、担当閣僚に対してさらに協議を進めるよう指示することで一致した。今なお双方の認識が一致していない、そういう点が残っておりますので、パッケージ全体としての合意には至っておりません。
会談は約30分間行われ、閣僚間で関税協議を継続することで一致しました。
石破首相は今後の協議の課題について、「自動車は本当に大きな国益だ」「国益を守り抜くために最善の努力を重ねる」と強調し、合意時期については「申し上げることは困難だ」と述べました。
同行筋は「一致点を見出すためには引き続き厳しいやり取りが必要だ」「早期の合意を目指すような雰囲気ではない」と話していて、難しい交渉が続きそうです。