北海道後志地方の蘭越町の川で、3900匹近くのサクラマスが大量死していたことが分かりました。

 北海道電力が管理する取水堰で、魚道の開放作業が遅れたことが原因とみられています。

 サクラマスが大量死したのは蘭越町の尻別川です。

 6月10日、住民から「サクラマスが大量に死んでいる」と北海道電力に連絡があり、16日までに死骸3897匹が回収されました。

 北海道電力によりますと、水力発電所の水を確保する取水堰にある、遡上する魚のための通路に流木などが堆積。その開放作業が遅れたため、下流の水量が不足し、水温が上昇したことによりサクラマスは酸欠により死んだとみられています。

 北海道によりますと今後、周辺の増殖事業への影響が懸念されています。

北海道文化放送
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