高知県警は6月16日、架空の料金請求詐欺で高知市の70代男性が総額4768万円をだまし取られたと発表しました。

男性は犯人の指定口座に計326回にわけて振り込みを行っていました。

《事件の経緯》
▼2025年3月2日、男性の携帯電話に「携帯電話料金の未払い分がある」「調査をするので50万円を振り込む必要がある」などと言われる

▼男性が振り込むと、『NPO法人日本セキュリティ協会のナガヌマ』を名乗る男から電話がかかる。「電話番号が犯罪に利用されている」「被害者が19人いて保険で対応するため、600万円を振り込む必要がある」などと言われ、男性は振り込む。

▼再び『日本セキュリティ協会』を名乗る男から電話。「もう2件発生した」「一人が訴訟をすると言っている」「2千万円の保険に入れば、無制限で訴訟に対応する」などと言われる。男性は振り込む。

▼『警視庁と大阪府警の合同捜査本部をしているイチジョウ』と名乗る男から電話。「あなたは共犯者として疑われています」「預金のお金全部を一度警察組合の金庫で預かる」「生活費の40万円だけ残して指定の口座に一度振り込んでください」「疑いが晴れれば7月上旬には返金できる」などと言われる。男性は振り込む。

県警は「どんな名目であっても、電話などで『お金の支払い』を要求された場合は、いったん相手方との接触を絶ち、家族や警察に相談してください」と呼びかけています。

《2025年の高知県内の特殊詐欺》
認知件数: 46件
被害額: 約2億5180万円

高知さんさんテレビ
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