中部電力は2024年から新規事業として田んぼに「水を張らない稲の栽培」を始めています。
愛知県新城市の田んぼでは、中部電力が新規事業として2024年から始めた、水を張らない稲の栽培が行われています。
中部電力事業創造本部の担当者:
「乾いた田んぼに直接種をまいて成長させるという栽培方法」
きな粉のような色をした「菌根菌」をつけて育てると菌糸が伸び、何もつけていない根と比べると毛細血管のような根ができ、土壌からより多くの水を吸収できるといいます。
水の管理が必要ないほか、ドローンを使うなどして農作業の負担をおよそ6割削減しています。
また、土が酸素を取り込むとメタンガスを発生させる菌が活発化しなくなり、温室効果ガスの排出もおよそ8割削減できるということです。
しかしなぜ、電力会社が田んぼを始めたのでしょうか?
中部電力事業創造本部の山田倫章部長:
「従来の水田に比べて約8割、温室効果ガスの削減が図れます。これは中部電力が進めるカーボンニュートラルに向けての取り組みにも合致するということで、節水型DDSR米(水を張らない稲作)の事業化にむけて実証を進めている」