ハンセン病の歴史を知ってもらい、差別や偏見のない社会を目指そうと、熊本県の国立療養所の写真などを展示したパネル展が県庁で開かれています。
県庁1階の県民ホールに展示されているのは、熊本県合志市にある国立療養所・菊池恵楓園に関する100年以上前から現在までの写真24点です。
この展示は、隔離政策などハンセン病の差別や偏見の歴史を知ってもらい、同じ過ちをくり返さない社会にしようと、6月22日の「らい予防法による被害者の名誉回復及び追悼の日」にあわせて毎年この時期に行われています。
演劇などを鑑賞するホールでハンセン病の患者と、近隣住民の座席が分けられていた当時の写真のほか、5月に亡くなった県内出身の入所者で、ハンセン病問題の啓発に長年取り組んできた志村康さんの紹介パネルなども展示されています。
ハンセン病パネル展は6月19日まで県庁1階の県民ホールで開かれています。