熊本市監査委員は、昨年度、市内6つの小学校が校外で実施した水泳の授業について、「市教育委員会が民間の委託業者4社と正式な契約を交わしていなかった」と指摘しました。
市教委によりますと、契約書案を作るなどの事務手続きは行っていたものの押印された契約書は作っていなかったということです。
契約書は本来、授業が始まる前までに交わすもので、契約書とともに業者から提出される現場責任者届なども受け取らないまま水泳の授業を行っていました。
市監査委員は「児童の安全確保に対する業務や責任の所在が不明瞭な状況での業務実施となることから看過できない」と指摘。
市教委は「今後は複数人で進捗確認を行うなど二度とこのようなことが起きないよう努める」とコメントしています。