コメの価格高騰が続いている状況などを受けて秋田県の鈴木健太知事は11日、小泉農林水産相と面会し、備蓄米の放出で農家のコメの販売価格が下がらないよう対応を求めました。
鈴木知事は11日午後、農林水産省を訪れ、小泉農林水産相にコメの価格高騰などに関する要望書を手渡しました。
要望書では食料の安定的な供給と農業生産の増大に向けた対策の充実のほか、備蓄米が放出されることで今後農家が販売する際のコメの価格が下がらないよう対応を求めています。
面会で鈴木知事は「生産者にとってコメの価格の上昇は好ましいが、コメ離れが始まってしまうと元も子もない。小売価格のコントロールもお願いしたい」などと述べました。
また、5月2日に秋田市の海浜公園で風力発電の風車のブレードが落下した事故を受けて鈴木知事は経済産業省にも足を運び、発電施設の安全基準などに関する要望書を提出しました。
書面には、周辺地域の安全性や検査の実効性を保証するための点検のあり方と安全基準の見直し、事故調査委員会の外部専門家を事前に選任する体制づくりなどを要請する内容が盛り込まれています。