村井知事は公務で出張した際、旅費を知事個人のクレジットカードで支払い、ポイントを受け取っていたと明らかにしました。支払い総額は650万円で、知事は「問題ない」としつつも、今後、早急に見直すとしています。
宮城県 村井知事
「宮城県のルールなんです。県職員みんなそうやっている。何の問題もない」
記者の質問に村井知事が弁明したのは…クレジットカードの支払いでもらえる「ポイント」についてです。
県によりますと、村井知事は公務で出張した際、航空券などの支払いに知事個人のクレジットカードを使って公費として清算し、ポイントを受け取っていたということです。
決済総額は2023年度からの2年間で少なくとも20件、約650万円分に上ります。カード会社によって異なりますが、ポイントの還元率は決済額の1パーセント前後が一般的です。公費で取得したポイントについては、県職員も含めて取り決めはありません。
村井知事は出張の際、急な予定変更に対応するため、航空券は秘書課ではなく自ら手配するケースがほとんどだといいます。
宮城県 村井知事
「県職員も私もポイントが欲しくてやっている人はいない。個人のクレカ決済が一番便利だからやっている。税金が間接的にでも個人に還元されていることに対して、問題意識を持つ人がいるなら、疑念を持たれないようにしていくことは税金を使う組織として当然のこと」
4月から、国家公務員の場合は個人が旅費を前払いするのではなく、国が直接、カード会社に支払えるよう法令が改められ、今後、県も早急に国と歩調を合わせるとしています。