宮城県内で27人が亡くなった宮城県沖地震の発生から、6月12日で47年となります。「県民防災の日」を前に、県は11日、62機関700人が参加した大規模な防災訓練を行いました。

「地震です。身を守って下さい」

一斉に机の下へ潜る県職員。揺れから身を守った後、災害対策本部を設置する県庁講堂へ移動しました。訓練には県職員のほか、自衛隊やライフラインの関係機関など、62機関から約700人が参加しました。

三陸沖を震源とする地震で震度6強を観測し、大津波警報が出たという想定で行われた11日の訓練。1978年の宮城県沖地震を受けて制定された「県民防災の日」に合わせ、毎年、行われています。

47年前、宮城県沖地震は6月12日午後5時14分に発生しました。マグニチュードは7・4。津波の被害はありませんでしたが、仙台市と石巻市で震度5を観測し、ブロック塀の倒壊などにより県内で27人が死亡しました。

地震の教訓をつなぐ。11日は、能登半島地震の経験も踏まえ、県外からの支援の受け入れ手順を重点的に確認しました。

県復興・危機管理部 豊嶋潤危機管理監
「何か起こった際に必ずこのように動く、この人たちと連携するというところを繰り返しやっていくことが重要」

また、11日はスーパーコンピューターを活用して津波の浸水域をいち早く把握する、被害予測システムの実証実験も行われ、次の災害に備えた準備を確認しました。

仙台放送
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