東北新幹線で運んだ備蓄米の販売会が東京駅で行われる一方、政府は追加で20万トンの備蓄米の放出を明らかにしました。
10日朝のJR仙台駅。
東北新幹線に積み込まれたのは、生活用品大手のアイリスオーヤマが随意契約で調達した2022年産の備蓄米です。
新幹線を活用したJR東日本の輸送サービス「はこビュン」を利用して、5kg入り200袋が東京に運ばれました。
アイリスプラザ営業本部・川浪祐嗣マネージャー:
アイリスプラザが備蓄米をお届けするようになっても、お待ちいただいているお客さまが多くいる。1人でも多くの方にお届けできればと考えている。
品薄が続く備蓄米。
小泉農水相は10日朝、随意契約の備蓄米について、新たに2021年産を10万トン、2020年産を10万トンの合わせて20万トンの放出を発表しました。
さらに、備蓄米の転売を禁止する考えを明らかにしました。
小泉農水相:
スーパー等の小売店で購入したものを、高値で転売することを禁止することを検討するもの。今週中の閣議決定を目指して作業している。
コロナ禍でのマスクやアルコール消毒液に対する転売規制の罰則と同様に、違反者には1年以下の拘禁刑または100万円以下の罰金を想定しているといいます。
小泉農水相:
転売などを確認してからでは対応が遅い。最大の措置を先手先手で打っていく。
一方、仙台から新幹線で輸送された備蓄米は、東京駅と上野駅の特設売り場で5kg税込み2160円で販売されましたが、事前予約の段階で完売したということです。
購入客:
(備蓄米は)初めて。全然買えないから。ほかの(コメ)が安くなればそっちがいいんですけど。
備蓄米を巡ってはJR東日本も随意契約を申し込んでいて、6月中旬にも通販サイト「JREモール」で販売を開始する予定です。