「貝の肉を200グラム食べると致死量」。愛媛県西予市の海で天然マガキから基準の約3.8倍にあたるマヒ性の貝毒が検出されたと愛媛県が9日に発表し、アサリなどの二枚貝を採取しないよう呼びかけています。

愛媛県によりますと、マヒ性の貝毒が検出されたのは西予市三瓶町の海。この地区では漁業を営む人から6月3日「海の色がおかしい」と連絡を受け、水産研究センターが調査しました。

この調査で、アサリなどの二枚貝にマヒ性の貝毒を蓄積させるプランクトン「アレキサンドリウム・パシフィカム」を確認。このエリアの天然マガキを4日に採って検査したところ、基準の約3.8倍にあたるマヒ性の貝毒が検出されました。

このマヒ性の貝毒の貝を食べると食後30分程で唇や顔面のしびれ、痛みがあらわれたあと、手足のマヒが起こり、重症の場合は呼吸マヒにより死亡するとされています。今回検出された濃度では、貝の肉200グラムで致死量に達するということです。

ただ、この毒はアワビやサザエなどの巻貝や魚、エビやタコ、イカ、海藻類には影響はなく、食べても安全としています。

県はこの地区に看板を立て、二枚貝を採取したり自宅で食べたりしないよう呼びかけているほか、西予市と漁協にこの地区で採れた二枚貝を取り扱わないよう指導しています。

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テレビ愛媛
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