卓球の元日本代表で、オリンピックでは3大会連続でメダルを獲得した石川佳純さんが、豪雨災害から5年を前に先日、芦北町を訪問しました。
児童から熱烈な歓迎を受けたのは、卓球元日本代表の石川佳純さんです。
石川さんは、ロンドン、リオ、東京と出場したオリンピックでは3大会連続でメダルを獲得し、おととし、引退を発表。
現在はスポーツキャスターとして活躍するかたわら、〈これまで応援してくれた人たちに感謝の気持ちを伝えたい〉と全国各地を訪問しています。
7日は、2020年7月豪雨で甚大な被害が出た芦北町を訪れ、佐敷小学校の児童たちと交流しました。
【児童】
「卓球をやめてしまいそうになったことはありますか」
【石川佳純さん】
「7歳からやっているので、やめたくなったことは何度かあるが、苦しい時やうまくいかないときは〈やめることは悪いことではない〉と思っていて、〈やめることで後悔するか、しないか〉で決めたらいいと思う」
交流会の最後には子どもたちと記念撮影をしてハイタッチで見送られました。
【児童】
「めっちゃうれしい。もう(手を)洗えない。洗わない」
「もう笑顔しかありません!」
【石川佳純さん】
「子どもたちの元気いっぱいな姿にわたしも元気をもらったし、こんなに温かく迎えていただいてすごくうれしかった」
【担当者とのやりとり】
「あっちもあっちも全部工事」「ここは一帯、皆さん(かさ上げを)されるんですか」「今ある家を、ここでまた生活を再建するということで」
児童との交流を終えた後は、現在、住宅などのかさ上げ工事が進められている白石地区や、土石流で3人の犠牲者が出た田川地区などを訪問。
町の職員から当時の状況について説明を受けながら復興が進む芦北町に思いを寄せました。
【石川佳純さん】
「5年たっても復旧工事や元の家に戻れない人がたくさんいると聞いた。
少しでも元気を、楽しい時間を共有できたらいいなと思う」
翌日は、県南地域の卓球クラブなど小・中学生を招待し、卓球教室を開いた石川さん。
豪雨災害から7月で5年。復興への歩みを進める芦北町に、スポーツを通して元気を届けました。
【石川佳純さん】
「みなさん本当に大変な思いをされたと思うが、こうして前に進んでいるということを教えてもらって、きょうの卓球教室でも卓球をしている子はもちろん、〈スポーツ楽しいな〉と思ってもらえたら、うれしい」