高知県内の中高生ラガーマンにあの金メダリストがレスリング仕込みのタックルを伝授しました。
「地面を蹴って前の利き足の方を踏み込む。蹴って踏み込む。」
高知市の高知工業高校で行われたラグビー普及体験会。ラグビーをプレーする中高生27人にタックルの指導をしたのはパリオリンピックレスリングの金メダリストで高知大学大学院生の桜井つぐみ選手です。
県ラグビーフットボール協会が競技力の向上につなげるためレスリングとラグビーに共通するタックルを桜井選手に指導してもらおうと依頼しました。
桜井つぐみ選手:
「構えた状態から後ろ足で蹴って、相手に当たって胸をつける、耳つける。手を(ひざ裏に)絡めて前に出て倒す」
力を込めやすいよう頭を上げて、相手の背中を見るように体を動かすなど、桜井選手から相手を倒すために必要な極意を教わった生徒たち。さっそく仲間を相手に動きを確認していました。
参加した中学生:
「楽しかったレスリングとラグビーの共通点を見つけてうれしかった」
参加した高校生:
「首を上げることはあったんですけど、背中を見るってことは全然意識的になかったので、相手を倒しやすくなったり、体を引き寄せやすくなったりしてたんで、倒しやすくなったなという意識は変わった」
パリ五輪金メダリスト・桜井つぐみ選手:
「説明したら一生懸命やろうとしてくれたりとか、一つ一つポイントを意識してやってくれて、すごい成長が見れた子がたくさんいたのでうれしかった。スポーツ勝ち負けですけど、自分自身が成長できるように頑張ってくれたら」
主催者は今後もラグビー教室などを通じて競技力の向上につなげていきたいとしています。