「イット!」が2回にわたり報じてきた、注文した仕出し弁当が届かない詐欺事件。
「高本」と名乗る男は、単独犯ではない可能性が浮上してきました。
関東各地での被害が相次ぐ中、9日に「イット!」の取材に応えたのは、神奈川・横浜市鶴見区にある自動車整備会社です。
「高本」と名乗る男が訪問してきたのは、5月末ごろのこと。
自動車整備会社:
60(歳)過ぎだと思いますけど、70(歳)とか、おじいちゃんっぽいような白髪まじりの感じ。
他の被害に遭った会社と同じく、男は1食100円ほどの格安価格で仕出し弁当を売り込んできたといいます。
自動車整備会社:
格安でって言われたんだけど、いつも決まったところで弁当買っているので「結構です」って断った感じ。(その後)仲の良い業者さんが車のところへ行ったら、足の悪そうな、奥さんなのか分からないけど、年配の女性が助手席にいたみたいなことは言っていたけど。
同じ鶴見区にある別の自動車関係の会社に「高本」と名乗る男が来た際にも、高齢の女性が車に同乗しており、片言のような日本語を話していたといいます。
この高齢の女性も事件に関与しているのでしょうか。
「イット!」は、独自に入手した女性の携帯とみられる番号に直撃取材を行いました。
番号に電話をかけてみると、自動音声の案内のみで、電話には出ませんでした。
このあとも、何度か携帯に電話をかけましたが、つながりませんでした。
「高本」と名乗る男と高齢の女性は、一体どのような関係なのでしょうか。
元兵庫県警刑事部長の棚瀬誠氏は「その車に一緒についていける人。すなわち共犯者の立場になれる人間というのが、関係が希薄であるということはないと思いますけれど、素人的な手口に照らして、組織的な犯行かとなると、必ずしもそうではないという印象」と指摘しました。