逃走する窃盗犯が乗っていた軽トラックが横転。
車内でひっくり返っていたのは、高齢者2人でした。

大捕物の舞台は栃木・日光市。

7日未明、男性が所有する資材置き場に2人組の男が侵入し、タイヤとホイールを盗み出そうとしていました。

物音を聞きつけた被害者が現場に駆け付けると、犯人と鉢合わせ。
男たちが軽トラで逃走を図ると、被害者は車を運ぶトラックで後を追いました。

その後、軽トラは横転し、盗んだホイールが道路に転がっていました。

逆さまとなった車内で、2人の男はシートベルトをしていなかったのか、ひっくり返った状態で発見されたのです。

被害者:
なんでこんなことした?

男:
すいません、おれ病気で…。

被害者:
病気だったらこんなことしていいのかよ。

男:
すいません…ごめんなさい…。

男は2人とも70歳の高齢者。
被害者に、心臓病とがんを患い、お金がなくて犯行に及んだと話したといいます。

このあきれた言い訳に被害者の怒りは爆発。

被害者:
誰に頼まれた?

男:
頼まれてないですよ…。

被害者:
頼まれてないのかよ、2人いるじゃねえかよ。病気だったらこんなことしていいのかよ、このやろう。

男:
申し訳ないです…。

2人組の男は、駆けつけた警察官により窃盗の現行犯で逮捕されました。

被害者:
私が聞いた情報としては、2人とも70歳で同級生である。自分の父親に近い年齢の人が窃盗している現場を見てしまい、驚いたと同時に悲しくなった。

警察によりますと、盗まれたのはタイヤやホイールなど7本合わせて5万円相当だということです。
さらに、被害者の車は修理代に150万円ほどがかかるといいます。

被害者:
やっぱりみんな生活は苦しい。人の物を盗まないで、それぞれできる努力をしてほしい。

警察の調べに対し、逮捕された男2人は「盗んだのは間違いない」と容疑を認めているということです。