「古古古米はニワトリさんが一番食べている」という備蓄米を巡る政治家の発言が、またしても物議を醸しています。
9日も国会では、石破首相や小泉農水相が喫緊の課題となっている米について野党の追及を受けました。
立憲民主党・横沢議員：
小泉大臣は「米の輸入へとかじを切る」と発言された。
石破首相：
政府として輸入にかじを切ったという事実はない。
小泉農水相：
「かじを切った」とはまったく言っていない。「かじを切った」という発言を訂正していただきたい。
米の輸入について小泉農水相は9日朝、記者からの取材に「（Q.輸入拡大については慎重論が出ている？）慎重論が出ているとは承知していない。価格の高騰を抑えるためには、必要なことはなんでもやる」と答えていました。
全国のスーパーなどに行き渡り始めた備蓄米。
2021年産の古古古米の販売について、この週末、野党から上がったある批判が波紋を呼んでいます。
立憲民主党・原口元総務相：
古古古米はニワトリさんが一番食べている。人間様は食べていない。恐ろしいでしょう。私たちの言葉を奪いにきている。
7日に開かれた佐賀市の会合でこう話したのは、元総務相の立憲民主党・原口一博議員。
備蓄米を巡る発言で謝罪した元同僚の国民民主党・玉木代表を擁護する形でこう切り出しました。
立憲民主党・原口元総務相：
先日、国民民主党の玉木代表と話した。古古古米、あんなに恩着せられて買うものですか。あれ5kg83円ですよ。それを2000円以上で売っているわけです。玉木代表この間たたかれていますよね。本当のこと言っちゃいけないんですか？
原口議員は5月、自身のSNSで備蓄米について「家畜用だろう？」などと投稿。
これについて党執行部から注意を受けていたことがFNNの取材で明らかになりました。
こうした発言に、同じく立憲民主党の辻元代表代行は「私はこの発言は不適切だと思う。私まだ食べていない古古古米。おにぎりにして食べてみたい」と述べました。
備蓄米が食卓に届き始めた中での発言に、身内からも苦言を呈される事態となっています。
