大阪・関西万博で「水上ショー」が行われているエリアの海水から、基準値を超える「レジオネラ属菌」が検出されたことについて、博覧会協会は9日、「水上ショーを見て、体調不良になった人が病院で診察を受けて因果関係が認められた場合、治療費を支払う」などと、対応することを明らかにしました。

万博会場の南側に海水を溜めた「ウォータープラザ」では今月4日、最大で基準値の20倍にあたる「レジオネラ属菌」が検出されました。

これを受けて博覧会協会は、水上ショーを現在も中止にしています。

「レジオネラ属菌」は、水辺などに生息する細菌で、感染すると肺炎などを発症することもあります。

博覧会協会は、9日の石毛事務総長の記者会見の中で、水上ショーを見た人で体調を崩したという人から連絡が来ていることを明かした上で、担当者が対応について次のように説明しました。

【博覧会協会の担当者】「体調不良の申し出があった皆様につきましては、まずは医師の診断を受けていただきたいというふうに申し上げていまして、治療費等につきましては、この水上ショーとの関係が、もし証明されれば、さかのぼってお支払いをします、というふうにご案内をしています」

また万博会場では、子供たちが水に触れて遊ぶことができる、「静けさの森」の水たまりからも基準値の20倍の「レジオネラ属菌」が検出されていましたが、ここで体調不良になったという申し出があった場合も同様の対応をとるということです。

関西テレビ
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