中国政府は輸出を規制しているレアアースについて「法律に従い輸出申請を承認している」などとするコメントを発表しました。5日に行われた米中首脳による電話会談を受けた対応の可能性があります。

中国商務省は7日夜、レアース輸出規制について報道官によるコメントを発表しました。

この中で、「ロボットやEV電気自動車などの発展に伴い各国でレアアースの需要が高まっている」と指摘し「中国は各国の要求や懸念を考慮し法律とルールに従って輸出申請を承認している」と強調しました。対象の国や産業は明らかにしていませんが「一部の適正な申請についてはすでに承認している」ともしています。

5日に行われたアメリカのトランプ大統領と習近平国家主席との電話会談で、トランプ大統領は「習主席がレアアース輸出に合意した」と主張していて、電話会談を受けた対応の可能性があります。米中はイギリス・ロンドンで9日に貿易協議を行う予定で、レアアースについても議論がされるとみられます。

一方、中国商務省は7日、EU=ヨーロッパ連合向けのレアアース輸出について「審査を迅速にする」ことなどを明らかにしました。

中国とEUは、6月3日フランスのパリで中国によるレアアースの輸出規制などについて協議を行っていて、EU側からヨーロッパの自動車産業に影響が出ているとの懸念が示されていました。

フジテレビ
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国際取材部
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