福山市が浸水対策として建設を進めている蔵王ポンプ場の見学会が6日開かれました。
蔵王ポンプ場は大雨の際、浸水被害が起きやすい福山市東部・手城川周辺の雨水対策のため福山市明神町で工事がおこなわれています。
施設は、地下に集めた雨水をポンプでくみ上げて水路から手城川に流す仕組みで、雨水管の敷設が完了しポンプ場の水槽部分が6日公開されました。
【毛利祥子記者リポート】
「いま地下16メートルの場所にいるのですが、あちらに見えているのが雨水管とポンプ場の接続部分です。ポンプ場が完成するとここから雨水が入ってくるということです」
雨水管の貯水量は25メートルプールおよそ50杯分に相当し、ポンプ場が完成するまで雨水をためる施設として今月16日から暫定的に利用を始めます。
福山市の枝広直幹市長は「蔵王ポンプ場の完成までには今しばらく時間がかかるが、この雨水幹線が整備されたことで一定の防災効果を果たすことができる」と話していました。
ポンプ場は2027年度末に完成予定です。