JR東海は、6月6日、在来線で運転業務を担当する乗務員が勤務中、運転室に自作のヘッドマークを掲げた写真を知人に撮らせるなどし、SNSに投稿していたと発表しました。
JR東海によりますと、男性乗務員(30)は、2021年8月、JR飯田線の普通列車に車掌として乗務した際、車内に乗客がいないことを確認して運転室に入ると、「〇〇号」と自分の名前を冠して書いたヘッドマークを掲げました。列車の表示も「普通」から「試運転に」変更していました。
さらに、停車した「為栗駅」のホームに事前に知人を呼び、その様子を撮影させたということです。「為栗駅」は長野県天龍村にあり、秘境駅として知られています。
また、2024年2月には、東海道本線の回送列車に運転士として乗務し、同様の行為を行っていたということです。
いずれの写真も、後日、SNSの非公開アカウントに投稿していました。5月28日に、会社の問い合わせ窓口に情報提供があり発覚しました。
動機について、乗務員は「SNSの限られた仲間内で写真を共有し、見て喜んでもらいたかった」と話したということです。また、知人に撮影させた写真は他にも50枚ほどあると話し、会社が調査しています。
JR東海は、乗務員として不適切な行為であり、厳正に対処するとしています。