来月の参院選に出馬を予定している立憲民主党・新人の鎌田聡さんが6日、県議を辞職しました。
また、日本維新の会の県組織は4日幹部会で鎌田さんを「自主支援」する考えをまとめましたが、6日一転、白紙撤回することを明らかにしました。
6日午前9時ごろ、熊本県議会の議会棟へやって来た立憲民主党県連代表の鎌田聡県議。
来月行われる参院選・熊本選挙区に立憲民主党の新人として出馬を予定していて、6日、6月県議会の開会に合わせ、高野議長に辞職願を手渡しました。
県議を7期26年務めた鎌田さん。
最後の県議会では自民党県連会長の前川收県議と「お互いに頑張りましょう」などと言葉を交わしました。
【立憲・新 鎌田聡氏(60)】
「その時々の県政課題について取り組んでまいりました。新たなステージに向かって
挑戦をしていきたい」
鎌田さんは、「参院選でどのような結果になっても県議に戻る考えはない」と話し、政治生命をかけて臨む考えを示しました。
【立憲・新 鎌田聡氏(60)】
「参院選に向けての活動を全力集中でやっていける」
一方、参院選を巡り、日本維新の会熊本県総支部は6日緊急の会合を開き、県総支部代表の奥下剛光衆議院議員も駆けつけました。
この中で、先日県総支部の幹部会で立憲民主党の新人鎌田聡さんを自主支援するとした方針を撤回しました。
【日本維新の会 県総支部・奥下剛光代表】
「熊本県支部が立憲の候補者を応援するというようなことが出たんですけど、あれは組織決定がまだなされていなかったということ。一回、白紙撤回。先日の報道は一回、否定したい」
奥下代表によると、先日の幹部会には奥下代表と参議院議員の松野明美副代表が参加しておらず、県総支部としての正式決定ではないとして、今月11日に開かれる党の選対会議での方針を受けて役員会を開き、正式に決定したいとしています。
奥下代表は「『対自民党』という観点では野党がまとまることが、重要だ」とした上で、「鎌田さんを自主支援したいという地元議員の意向は党本部に伝えたい」と述べました。
参院選・熊本選挙区にはこのほか自民党・現職の馬場成志さん(60)が出馬を予定し、参政党・新人の山口誠太郎(36)さんも立候補を表明しています。